【7月17日 AFP】フランスのフレジュス(Frejus)にあるフレジュス動物園(Frejus Zoological Park)は16日、同園で飼育していたテナガザルの双子の赤ちゃんが泥棒に盗まれたことを公表した。

 14日朝、飼育係が堀の中でずぶ濡れになり悲嘆に暮れた様子の母ザルを発見し、事件が発覚したという。母ザルのMichaは、赤ちゃんザルを盗んだ泥棒に、展示スペースの島の周囲に作られた堀に投げ込まれたとみられる。

 動物園は、事件として警察に正式な捜査を依頼した。園長によると、テナガザルの赤ちゃんは食事が少しでも変わると激しい下痢を起こし、死亡する危険があるという。富裕層の人間か収集家に売られる可能性があるとみられる。

 赤ちゃんはそれぞれ体重約1800グラム。まだ名前はなく、8月に地元の学校の生徒たちを対象に名前を決めるコンテストが開かれる予定だった。

 テナガザルは東南アジア原産で、野生種は生息地の減少で絶滅の危険が指摘されている。(c)AFP