【7月17日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン（Bayern Munich）は16日、ブラジル代表ディフェンダー（DF）のルシオ（Lucio）が、イタリア・セリエAのインテル（Inter Milan）に移籍すると発表した。しかし、インテル側は同日、ルシオの獲得にはまだ至っていないことを明らかにした。

　インテルの移籍交渉を担当するガブリエレ・オリアリ（Gabriele Oriali）氏はANSA通信に対し、「交渉は行っているが、まだ合意には至っていない。しかしながら交渉がまとまるのは時間の問題だ」と話し、移籍が成立したと判断したバイエルンに釘を刺した。

　バイエルンのウリ・ヘーネス（Uli Hoeness）ゼネラルマネージャー（GM）は、「ルシオはすぐさまインテルに移る」と語っており、同選手が3年契約を結ぶと付け加えている。移籍金は明らかにされていないが、ドイツメディアは1000万ユーロ（約13億円）ほどになると報じている。

　バイエルンのルイス・ファン・ハール（Louis van Gaal）監督は、ルシオの移籍が数名の選手を放出する前触れともとれる発言をしている。ファン・ハール監督は「いつも私は22人の選手と3人のユース選手で戦いたいと話している。選手にとって出場機会を手にすることは大事なことだ。チームが大き過ぎればチャンスをつかめない可能性があり、モチベーションに影響する」と語っている。

　バイエルンは現在27人の選手が在籍しており、ファン・ハール監督の言葉から推測した場合、あと5人の選手が新シーズン開幕前にチームを去る可能性がある。(c)AFP