【7月16日 AFP】衆院選を控えて行われた時事通信(Jiji Press)の世論調査で、内閣支持率は前月から8ポイント近く落ち込み、前年9月の内閣発足以来最低の16.3%を記録した。また自民党への支持率も3.3ポイント減の15.1%となった一方で、民主党の支持率は3.1ポイント増の18.6%に上昇し、自民と逆転した。この電話調査は12日に行われた東京都議選までの4日間に実施された。

 また、13、14日に実施された読売新聞の調査では、内閣支持率は18.6%だった。

 自民党が大敗した都議選後の13日、麻生太郎(Taro Aso)首相は次週に衆院を解散し、8月30日に総選挙を実施する意向を示した。

 首相の失言や経済問題への対処や政策方針の変更が度重なることに有権者の怒りが募り、約半世紀にわたってほぼ全期間与党だった自民党にとって、現在はその座を明け渡す危機的状況にあると評論家らはみている。

 首相は16日、「麻生降ろし」の動きに直面した。自民党内では麻生氏の退陣や総選挙前倒しを求める声も広がり、党幹事長に提出された両院議員総会開催を求める署名に賛同した閣僚もいた。(c)AFP