【7月14日 AFP】オーストラリアの砂漠のまっただ中、18の町とサービスステーションにまたがる世界最長1365キロメートルのゴルフコースが今年オープンする。運営者が14日、発表した。

 このゴルフコース「ナラーボア・リンクス(Nullarbor Links)」は、2つのタイムゾーン(時間帯)にまたがり、英国の全長よりも長い。8月完成予定で、初トーナメントを10月22日に開催する。

 プロジェクト代表のドン・ハリントン(Don Harrington)氏は、AFPに対し「世界最長のゴルフコースだ。この独特の地形は、誰にとっても特別な体験になるだろう」と語った。ナラーボア平原(Nullarbor Plain)を横断し、オーストラリア南部沿岸に沿って進むエアーハイウェイ(Eyre Highway)周辺に観光客を呼び寄せるため、「ビールを飲みながら」考えたという。

 このコースを楽しむゴルファーは、ロードハウスに立ち寄って1ホールをプレーし、次のティーグラウンドまで車で移動することになる。場合によっては、100キロメートル以上先まで運転しなければならないこともあるという。

 コースはパー71で、コースを終えるまでにはおよそ3日から4日かかる。コースを終えたプレーヤーには、賞状が渡される。

 各ホールでは、ホエールウオッチングや、古代の化石層、牧羊場など、地元の名物が紹介される。サウスオーストラリア州とウエスタンオーストラリア州にまたがるボーダービレッジ(Border Village)名物のビッグカンガルー(Big Kangaroo)像にも立ち寄る。

 このコースを考案したボブ・ボンジョルノ(Bob Bongiorno)さんは、現在コース西端のカルグーリー(Kalgoorlie)に暮らしている。

 ボンジョルノさんは、アウトバック(人口の少ない内陸部)に初めて引っ越してきた際に、ゴルフをやろうと思ったが、ボールを拾うときにクモが多くて嫌気がさしたと語る。

 おそらく、人工芝生のナラボーア・リンクスなら、そういった危険はないだろう。といっても、とんでもない方向にボールを飛ばしてしまうプレーヤーは、オーストラリアの砂漠という巨大なバンカーと格闘することになるだろう。(c)AFP


ナラーボア・リンクスのサイト(英語)