【7月13日 AFP】ホンジュラス政府は12日、ホセ・マヌエル・セラヤ(Jose Manuel Zelaya)大統領が軍事クーデターで国外追放されて以来発令されていた外出禁止令を、2週間ぶりに解除した。同政府は、外出禁止令の目的は達したとしている。

 一方、セラヤ大統領は同日、米ワシントンD.C.(Washington D.C.)で、米政府や米州機構(Organization of American StatesOAS)関係者と、自らの帰国支援について2日目の協議を行った。

 セラヤ大統領は米国入りに先立ち、コスタリカの首都サンホセ(San Jose)で、同国のオスカル・アリアス・サンチェス(Oscar Arias Sanchez)大統領の仲介で、ロベルト・ミチェレッティ(Roberto Micheletti)暫定大統領側と2日間にわたって協議を行ったが失敗に終わっていた。

 セラヤ氏とミチェレッティ氏が9日、直接対話を拒否したことを受け、アリアス大統領は約1週間以内に2回目の協議を行うことを提案した。前週、空路での帰国を拒まれたセラヤ氏は、次回協議をホンジュラス国内で開催することを提案している。アリアス大統領は、中米各国の内戦の仲介に取り組み、解決に尽力したとして1987年にノーベル平和賞を受賞している。

 セラヤ氏の支持者は、外出禁止令にかかわらずセラヤ氏の大統領復帰を求め抗議活動を継続することを宣言している。一方のミチェレッティ氏支持者は11日、首都テグシガルパ(Tegucigalpa)の野球場で、カトリックや福音派の団体、地元ユダヤ教団体などの支援を受けて大規模な平和を求める祈りの集会を行った。(c)AFP