【7月7日 AFP】中国当局は7日、暴動の発生した中国・新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)区都ウルムチ(Urumqi)で、暴力の拡大を防止するため、一部地域のインターネット接続を切断したことを明らかにした。

 ウルムチ市共産党当局トップのLi Zhi氏は、「暴動を迅速に鎮圧し、暴力が他の地域へ拡大することを防止するため、ウルムチ市の一部地域のインターネット接続を切断した」と述べた。

 Li Zhi氏は、亡命ウイグル人組織「世界ウイグル会議(World Uighur Congress)」のラビア・カーディル(Rebiya Kadeer)議長がネットを通じて暴動を指揮したと非難した。カーディル氏は暴動の指揮を否定している。

 中国国営・新華社(Xinhua)通信によると、中国政府は、中国人や外国人の記者に対し、ウルムチ市内のホテルにあるメディアセンターでネット接続を提供している。

 新華社通信が、英誌「エコノミスト(Economist)記者のテッド・プラフカー(Ted Plafker)氏にメディアセンターについてのコメントを求めたところ、「ネットがどこでも使えた方がいいんですけどね」と返答したという。(c)AFP/Dan Martin