【7月7日 AFP】中国・新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)の区都ウルムチ(Urumqi)で発生した大規模暴動をめぐり、中国当局が暴動の背景にいると主張する亡命ウイグル人組織「世界ウイグル会議(World Uighur Congress)」のラビア・カーディル(Rebiya Kadeer)議長は6日、国際社会に対し、中国当局が真実をねじ曲げ死者数を過小発表していると主張し、暴動の調査を要請した。

 中国政府から死者156人、負傷者1080人との発表があった後、カーディル議長は記者団に対し、「国連(UN)、米国、欧州連合(EU)がウイグルで本当に起こったことを調査することを望む」「米政府が中国政府に対し、自制することと事件の真相を語ることを求めるより強力な声明を発し、ウイグルの抗議活動に応じて改善するよう要請することを望む」と記者団に対して語った。

 また、中国政府が同議長について、亡命先の米国から暴動を扇動したと非難していることに対しては、「非難は事実無根。抗議行動を組織したこともなければ、人びとにデモを呼び掛けたこともない」と政府側の主張を否定した。(c)AFP/Karin Zeitvogel