【7月17日 MODE PRESS】デザイナーの滝沢直己(NAOKI TAKIZAWA)は、今秋、三陽商会(SANYO)と手を組み、あらたにスポーツブランド「ナオキ(naoki)」を立ち上げる。着想から3年を経たプロジェクトがいよいよ起動するにあたり、滝沢直己が語った。

■ハイエンドスポーツラインの展開目指す

 世の中が全体的に、健康志向へと向かっているのを日々実感している。ヨガやランニング、ウォーキングなどのパーソナルスポーツに対して、女性たちの意識が非常に高くなっており、それに伴い市場も拡大している。しかし、ファッションの視点からみた「スポーツウェア」が非常に少ない。消費者のクオリティーと要求が高くなる中、我々は今回のブランドで、健康志向に対応する「ハイエンドスポーツライン」を展開する。

 自分がデザインするからには、女性の身体を包み込みながら、キレイにみえるウェアを作りたい。機能を重視しながらも、発色やカッティングにもこだわる一方、タウンユースでも着られるようトレンドカラーをうまく取り入れた。

■新しいチーム編成

 女性の身体に対する意識をどのようにスポーツウェアに取り入れるか、多くの人々と何度も議論した。その結果、自分たちのノウハウだけでは、素材や縫製に限界があるという結論に至った。そして、それらを解消するためにはまったくの新しいチームを編成することが重要だということになりました。

 素材開発の上では東レ(TORAY)から協力を、全体的なオーガナイズに関しては三陽商会が統括します。そしてデザインやブランドのディレクションに関しては、私が指揮を執ります。それぞれのノウハウが絶妙にミックスしたコラボレーションです。

 時代とともにファッションの役割も変わってきた。デザイナーが一方向に伝えるクリエーションよりも、常に変化する時代とともに市場が求めるものが何かというポイントを十分汲んでいくことも必要。既存のスポーツブランドではできないことを、このNAOKIでは発揮していきたい。

■後記■

 両社にとっても新しい挑戦といえる「naoki」ブランドの発表。経済不安が叫ばれ続けるなかでの発表に、記者会見の場でも記者から疑問の声も複数あがった。しかし、こんな時代だからこそ、明確なメッセージとターゲット設定の設置。さらにどのような場合にも対応しうるリサーチを重ね、その結果での挑戦という。これまで海外でも高く評価されてきた滝沢氏が、長年夢見てきたスポーツとファッションの融合、彼の云うところで「ハイエンドスポーツライン」というものがどのような形で我々の目の前に現れるのか、またこれまでも多数見られたスポーツ×ファッションのケースとどのような違いがあるのか、目の肥えた現代女性たちが、どのように反応するのか今から期待が高まる。店頭での本格的な展開開始は、今秋予定。(c)MODE PRESS/岩田奈那

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