【6月30日 AFP】世界銀行(World Bank)は26日、開発途上国の環境保護と経済成長の両立を支援する都市開発計画「Ecological Cities as Economic Cities」を発表した。

 計画は、都市計画、交通、エネルギー、水資源、廃棄物管理の分野における世界各国の第一人者らが、それぞれの国での経験をもとに開発した。世界銀行が推進する持続的開発や気候変動の原因となる温室効果ガスの削減計画を補完するものとなる。

 世界銀行によると、開発途上国における都市部面積は2000年には20万平方キロメートルだったが、2030年には3倍の60万平方キロメートルに拡大すると見込まれている。このことから、途上国が都市開発を進めるうえで、かつての先進国と同様に資源を消費した場合、生態系を維持するために地球4個分の資源が必要となることが、調査の結果、明らかになったという。
 
 計画は、経済発展、高い生活水準、環境保護の全てを兼ね備えた都市の例として、シンガポール、スウェーデンのストックホルム(Stockholm)、ブラジルのクリチバ(Curitiba)、横浜などを挙げている。(c)AFP