【6月29日 AFP】3人の子どもたちを残し、25日に急逝したマイケル・ジャクソン(Michael Jackson)さんは、踊るチンパンジーや4匹のキリンなどの珍しいペットを飼っていたことで知られる。

 ジャクソンさんのカリフォルニア(California)州の豪邸ネバーランド(Neverland)にあった動物園でそれらの動物は飼育されていたが、ジャクソンさんの財政状況が悪化するにつれ、ほとんどすべての動物たちがこの数年間で新しい施設へと移送された。

 ジャクソンさんのもっとも有名なペットは、1985年に医療研究施設から引き取られたチンパンジーのバブルス(Bubbles)君だった。ジャクソンさん自身と同様、バブルス君もメディアの過度な憶測を生んだが、中にはその真偽が疑わしいものもあった。

 バブルス君はジャクソンさんと同じ寝室と浴室を使い、ムーンウォークをマスターしたと言われた。さらに、成長したバブルス君が子どもたちにとって危険かもしれないとしてジャクソンさんがバブルス君を手放すと、自殺を図ったとも噂された。

 バブルス君のトレーナー、ボブ・ダン(Bob Dunn)氏は、バブルス君は現在もカリフォルニア州の保護施設で元気に暮らしているとして、すでに死亡して死体はドイツ人医師が保存しているというタブロイド紙の報道内容を否定した。

 ダン氏によれば、ジャクソンさんはバブルス君を「第1子」だと考え定期的に施設を訪れており、バブルス君もジャクソンさんを覚えていたという。

 ネバーランドで飼育されていた2匹のトラ、スリラー(Thriller)とサブ(Sabu)は、カリフォルニア州の別の施設へ移送された。アリゾナ(Arizona)州の施設は、4匹のキリンやオウムのリッキ(Rikki)、は虫類などを引き取った。

 動物の保護活動を行う非営利団体のフレディ・ハンコック(Freddie Hancock)氏は2年前、ネバーランドを訪れ、別の施設に移送するため動物たちを見て回った。AFPに対し、ハンコック氏は語った。「ジャクソンさんはただ動物が好きだったんだと思う。その気持ちは動物にも伝わる。動物たちはネバーランドですばらしい設備に囲まれていた」

 しかし、国際動物愛護団体「動物の倫理的扱いを求める人々の会(People for the Ethical Treatment of AnimalsPETA)」は、ジャクソンさんに否定的だった。2006年1月、ネバーランドの珍しい動物たちは虐待されているとして、米当局に訴えを起こしたのだ。当局は調査を行ったが、虐待の証拠は見つからなかった。

 ジャクソンさんは、人生を通して動物に関心があった。14歳ころのヒット曲「ベンのテーマ(Ben)」は、ペットのネズミから誕生した曲だった。(c)AFP/Shaun Tandon