【6月27日 AFP】米歌手マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)さんの突然の死に薬物が関係していた可能性を指摘する声が上がる中、米麻薬取締局(US Drug Enforcement AdministrationDEA)は26日、処方薬の乱用による死者が増えていることを指摘し、あらためて薬物使用への注意を呼び掛けた。

 DEAは公式サイトに掲載した5月の報告書の中で、2005年の処方薬の誤用による死者は8500人を超えたことを明らかにしていた。ジャクソンさんの死をきっかけに処方薬の誤用についての問い合わせが激増したことを受けて、この報告書を再びサイトに掲載した。

 この報告書によると、処方薬の誤用による死者数は射殺された人数よりも多く、事故死のカテゴリーにおける死者数では交通事故に次ぐ2位となっている。

 ジャクソンさんの訃報をいち早く報じた芸能情報サイト「TMZ.com」は26日、ジャクソンさんは意識を失う約1時間前に強力な鎮痛剤「デメロール(Demerol)」を投与されていたと報じた。ジャクソンさんと親しい関係にあった複数の人たちも同日、ジャクソンさんが薬物を使用していたことについて不安を感じていたと語った。

 ロサンゼルス(Los Angeles)市警は、ジャクソンさんにこの薬を投与した医師からすでに事情を聞いているが、再度事情聴取を行いたい意向だ。警察当局は25日夜、ジャクソンさんの自宅に駐車してあったこの医師の車を押収した。

 米国での鎮痛剤や覚醒剤、鎮静剤などの処方薬の過剰摂取は増える傾向にある。入手できるもっとも新しい統計がある2005年には、全米で2001年比114%増の8500人以上が薬物過剰摂取で死亡している。(c)AFP/Rob Woollard