【6月17日 AFP】ブラジル、ロシア、インド、中国の4か国(BRICs)は16日、ロシア中部エカテリンブルク(Yekaterinburg)で初の首脳会議を開き、国際通貨システムの多様化の必要性などを訴える共同声明を発表した。

 ロシアのドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)大統領は会議は歴史的で期待通りだったと評価し、今回の会議はより公平な世界秩序につながるだろうと述べた。会議にはほかに中国の胡錦涛(Hu Jintao)国家主席、ブラジルのルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ(Luiz Inacio Lula da Silva)大統領、インドのマンモハン・シン(Manmohan Singh)首相が出席した。

 会議後、4か国は、より多様で安定した通貨システムと、世界経済の変化に対応した国際的金融機構の改革が必要だとする共同声明を発表した。

 メドベージェフ大統領は会議前からドル基軸通貨制度に疑問を呈し、国際通貨の多様化を訴えていた。中国も世界的な金融危機を繰り返さないためにもドル以外の国際通貨が必要とし、ロシアを支持する態度を示していた。(c)AFP