【6月16日 AFP】ドイツ北部ヒルデスハイム(Hildesheim)の裁判所で15日、モナコのカロリーヌ王女(Princess Caroline)の夫、ハノーバー公エルンスト・アウグスト(Ernst August of Hanover)被告(55)が2000年にケニアのラム(Lamu)島でホテルの支配人(60)をナックルダスター(指にはめる金属製の武器)で殴打し、傷害罪に問われている裁判の再審公判があり、アウグスト被告は起訴内容を否認した。

 英王室とも遠い縁戚関係にあるアウグスト被告は、ホテル内のディスコの騒音とレーザー光線に腹が立ち、支配人を「2回、平手打ちした」ことを、弁護士を通じて認めた。1つ目は騒音、2つ目は光線に対する抗議のつもりだったという。しかし、酒に酔った状態で支配人へ暴行を加えたという事実については「おぞましいでっち上げだ」と主張した。

 2004年に行われた裁判では、アウグスト被告は有罪となり、44万5000ユーロ(約6000万円)の罰金刑を言い渡された。しかし、これを不服とするアウグスト被告は再審請求を続け、カロリーヌ王女も非公開の審理で証言台に立ち、夫の主張を裏付ける証言を行ったことから、再審が認められた。

 週刊誌シュピーゲル(Der Spiegel)も前週、アウグスト被告は平手打ちをしただけで、支配人側が主張する入院が必要な大けがをさせてはいないことを裏付ける証言や証拠が見つかっていると報じた。数日間続く審理では、被害者の支配人、カロリーヌ王女、ケニアの医師らも証言する予定となっている。(c)AFP