【6月16日 AFP】ロシア、中国と中央アジアの計6か国でつくる上海協力機構(Shanghai Cooperation OrganisationSCO)の首脳会議が15日、ロシアのエカテリンブルク(Yekaterinburg)で開幕した。参加を予定していたイランのマフムード・アフマディネジャド(Mahmoud Ahmadinejad)大統領は、初日の出席を見合わせた。

 イラン代表団関係者が匿名を条件にAFPに語ったところによると、アフマディネジャド大統領は2日目から出席する見通しだという。

 SCOは、ロシアと中国がアジア地域における米国の影響力に対抗するために設立した組織で、中露のほか、ウズベキスタン、キルギス、カザフスタン、タジキスタンが加盟している。イランは現在、インドやモンゴル、パキスタンと同様、準加盟国となっている。

 ロシア政府関係者によると、会議後に発表される共同声明では、外交における「多極化」の重要性が強調される見込みだという。

 首脳会議にあわせ、インドとパキスタンが、前年11月の印ムンバイ(Mumbai)襲撃事件以来初となる外相会談を行う見込みであるほか、アフガニスタンのハミド・カルザイ(Hamid Karzai)大統領がキルギスのクルマンベク・バキエフ(Kurmanbek Bakiyev)大統領と会談する。カルザイ大統領は、アフガニスタン国内の多国籍軍への物資供給で重要なキルギスにある米軍基地の閉鎖問題を話し合うという。(c)AFP/Anna Smolchenko