【6月13日 AFP】ドイツ・フランクフルト(Frankfurt)行きのインド国営航空エア・インディア(Air India)の旅客機が12日、貨物室で火災警報が作動したためムンバイ(Mumbai)の空港に引き返す騒動があった。「煙」の正体を調べてみると、なんとカレー粉だった。ムンバイ・ミラー(Mumbai Mirror)紙が13日、伝えた。

 ムンバイ・ミラー紙によると、ボーイング747-400型(Boeing 747-400)機のパイロットらは12日早朝、貨物室で火災が発生したとの警告がコックピットに表示されたため、消化装置を作動させたという。

 しかし、ムンバイ帰還後に航空機を調べたエンジニアは、火災警報器が作動した原因について、2-3キロのカレー粉が入っていたかばんから飛び出したカレー粉の粒子だったと述べた。

 旅客機はカレー粉の入ったかばんを降ろした後、12時間の遅れで再出発した。かばんは、インド西部グジャラート(Gujarat)州出身の旅客が持ち込んだものだったという。

 エア・インディアのJitendra Bhargava広報担当によると、「パイロットは再出発の際に遅延を謝罪し、カレー粉が入っていたかばんが原因だったと乗客にアナウンスした」という。

 同紙によると、エア・インディアでは過去にも、マンゴーや肉製品などが発熱したものとみられる同じような騒ぎがあったという。(c)AFP