【6月12日 AFP】スコットランド・プレミアリーグ、セルティック(Celtic)に所属する中村俊輔(Shunsuke Nakamura)のJリーグ横浜F・マリノス(Yokohama F Marinos)への復帰交渉が、「想定外の問題」により暗礁に乗り上げたと、12日に日本の各メディアが報じた。

 スポーツニッポン(Sports Nippon)紙は、中村が所属した最初のプロチームへの復帰が「なくなった」と明言する移籍交渉に絡んだ関係者の話を掲載している。またデイリー・スポーツ(Daily Sports)紙は、契約前の中村に対してイベントへの出席を求めるなど「誠意を欠いた」マリノス側の交渉に中村側が難色を示したとしている。中村は11日に行われる予定だったメディカルチェックを欠席している。

 海外クラブでは、スペイン1部リーグのRCDエスパニョール(RCD Espanyol)が中村獲得に興味を示していると伝えられている。

 共同通信(Kyodo News)などは 「想定外の問題もあり、当初思ったより検討に時間がかかっている部分がある。1日でも早く、うれしい回答をもらえることを信じている。クラブとして精いっぱいのオファーをしたつもりなので、いまは待っている状況」と、マリノスの斎藤正治(Masaharu Saito)社長の言葉を伝えている。

 イタリア・セリエAのレッジーナ(Reggina Calcio)で3年、セルティックで4年、合わせて7年間を欧州リーグで過ごしている中村は、スペインでのプレーを熱望していたが、ここ数年は日本代表チームに合流に向けた長距離移動を避けるために日本への復帰を希望していた。(c)AFP