【6月12日 AFP】国際人材調査会社「ECAインターナショナル(ECA International)」が10日発表した、国外居住者にとっての世界の生活費ランキングで、前回調査に引き続き、東京を抜いて最も生活費の高い都市に選ばれたのは、アンゴラの首都ルアンダ(Luanda)だった。

 石油資源に恵まれたアンゴラは、2002年に27年間にわたる内戦が終結して以降、空前の経済成長を続けており、これに伴って外国人労働者が大量に流入するようになった。

 しかし内戦で国内産業は打撃を受け、インフラも整備されていないことから、食料や建築資材などは海外から輸入せざるをえず、生活費の上昇を招いている。

 水道と電気がついたそこそこのアパートでも、ひと月の家賃は1万5000ドル(約150万円)。レストランでの食事が100ドル(約1万円)を超えることもある。また、欧州からの輸入チーズは1切れ15ドル(約1500円)以上で売られている。

 その一方で、人口の3分の2は、いまだに1日2ドル以下の貧困生活を送っている。(c)AFP