【6月7日 AFP】米映画界ハリウッド(Hollywood)でロマンティック・コメディのスターと目されてきた女優サンドラ・ブロック(Sandra Bullock、44)が新作『The Proposal』の発表記者会見で、「今度の作品をわたしは恋愛コメディとは呼ばない」と切り出した。

「ラブコメに出演するのは止めたわ。何年も前からよ。ひどい作品ばかりで最悪だし、ちっとも面白くもない」と得意ジャンルへの「決別宣言」にも思える言葉で会見を始めたブロックにとって、2年ぶりの出演作。

『The Proposal』は、互いに最初は嫌い合っていた2人の男女が、とっぴな出来事が続く間に熱烈な恋愛関係に落ちてしまうというストーリー。ブロックの言葉とは裏腹に、ロマンティック・コメディの王道のように聞こえるのだが、「ハリウッドの脚本家たちが書くロマンティック・コメディはたいてい、女性の役がうまく描かれていない。今回のコメディは素晴らしすぎるから、『ロマンティック・コメディ』と呼びたくないのよ。実際、映画のなかのわたしは大まじめに恋愛しているわ」

 今回ブロックが演じるのは、米国で働くカナダ出身のバリバリのキャリア編集者。しかし在留資格の関係で国外退去させられそうになり、あわててそれまで長年いじめてきたアシスタントとの結婚を宣言してしまう。アラスカ旅行や入国管理局職員からの逃亡など、奇抜な冒険を繰り返すうちに2人は本当に恋に落ちる。

 アシスタントを演じる俳優は、女優スカーレット・ヨハンソン(Scarlett Johansson)と08年に結婚したライアン・レイノルズ(Ryan Reynold、32)。2人の助演俳優らと行ったビバリーヒルズ(Beverly Hills)での会見は終始冗談が飛び出したが、ブロックは「この年になると、主演のオファーは減るもの」と率直に語りもした。

 韓国映画『イルマーレ(Il Mare)』のリメイクで、キアヌ・リーブス(Keanu Reeves)と共演した2006年の『The Lake House』では、アクションとコメディに固定されたイメージから脱皮を図ったが、興行成績はかんばしくなかった。しかし過去2年間、出演から距離を置いていた間、ハリウッドのライフスタイルを恋しいと思っていない自分に気づいたという。
 
 心機一転の『The Proposal』のためにはジムに通い、レイノルズとのヌードシーンに備えてダイエットもいそしんだ。ロマンティック・コメディにとらわれない新境地を目指しつつも、ブロックは「面白ければ、やった甲斐があるというものよ」と語った。(c)AFP/Paula Bustamante