【6月3日 AFP】中国東部・山東(Shandong)省の莱蕪(Laiwu)市で、隣人の夫婦の食卓塩に毒物を混入させて2人を死亡させ、さらに夫婦の葬儀に訪れた82人を中毒させた疑いで、Wu Fang容疑者(28)が逮捕された。国営メディアが3日、伝えた。

 中国国営新華社(Xinhua)通信は、地元警察の話として、Wu容疑者が4月、不動産をめぐるトラブルから、隣人の食卓塩に有毒物質の硫酸タリウムを入れた疑いがあると伝えた。

 新華社によると、5月7日に妻が、数日後に夫が死亡した。隣人夫婦の葬儀には約90人が出席したが、夫婦の自宅で昼食をとった際に毒物の入った塩をとり、82人が体調不良を訴え、うち22人が入院した。

 警察は、その後ただちにWu容疑者と、容疑者に硫酸タリウムを販売した業者を拘束していた。

 硫酸タリウムは、無色で無味無臭の物質。(c)AFP