【5月28日 AFP】麻生太郎(Taro Aso)首相は28日、北朝鮮の地下核実験実施を受けて米政府に対し、北朝鮮をテロ支援国家に再指定するよう要請していることを示唆した。

 参院予算委員会で自民党議員が、米国が10月にテロリスト支援国家指定を解除した北朝鮮を再び指定するよう、政府から米国に働きかけるべきではと質問した。首相は北朝鮮の核実験の実施後、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領と行った電話会談に触れ「電話の内容まで説明できないが、ご期待に沿った線で動いていると思う」と答えた。

 両首脳がこの電話会談で、北朝鮮に対し早急に国連安全保障理事会(UN Security Council)で制裁決議を採択すべきだとの認識で一致したことは事前に発表されていた。

 一方、韓国軍と米軍は28日、北朝鮮が朝鮮戦争の「休戦協定にこれ以上、拘束を受けない」と声明を発表したことを受け、北朝鮮に対する監視レベルを強化した。韓国国防省が同日、「午前7時15分(日本時間同)をもち、米韓連合軍司令部は監視レベルを2に引き上げた」と発表した。(c)AFP