【5月26日 AFP】宗教法人「幸福の科学」(大川隆法(Ryuho Ohkawa)総裁)は25日、東京都内で記者会見し、政治団体「幸福実現党(Happiness Realisation Party)」を結成したと発表した。次期衆院選で300小選挙区と比例代表11ブロックのすべてに候補者を擁立するとしている。

 饗庭直道(あえば・じきどう、Jikido Aeba)党首(42)は会見で、麻生太郎(Taro Aso)首相の退陣を求めるとともに、自身をバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領になぞらえ、日本のバラク・オバマとして次期首相になり、日本のかじ取りをしたいと抱負を語った。

 饗庭党首は、当日に北朝鮮が核実験を行ったことに触れ、日本の平和主義憲法を改正して北朝鮮のミサイル攻撃にも対抗しうる防衛力を構築すると宣言。小林早賢(Soken Kobayashi)広報本部長(50)は、金正日(Kim Jong-Il)総書記を「やくざと同じだと思っている」と述べ、「やくざにはやくざに対するような対応を」する必要があると語った。

 1986年に大川隆法氏によって設立された同団体は、世界中に1000万人の信者がいるとしているが、国内の信者数については公表していない。(c)AFP