【5月21日 AFP】(一部訂正)米上院本会議は20日、キューバのグアンタナモ(Guantanamo)米海軍基地のテロ容疑者収容施設を閉鎖する費用として、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領が要求していた8000万ドル(約76億円)を認めない2009会計年度補正予算案を、賛成多数で可決した。法案は、同施設に収容されている30か国、240人の収容者の移送への支出も禁じている。

 オバマ大統領は、2010年初めまでに収容施設を閉鎖すると公約しているが、民主党からも閉鎖や移送の予算拠出に反対が多数出た。

 共和党のミッチ・マコネル(Mitch McConnell)上院院内総務は、オバマ政権は「まず収容者の今後の処遇をどうするかに焦点をしぼるべきだ。閉鎖を考えるのはその後だ」と指摘した。

 一方、米連邦捜査局(Federal Bureau of InvestigationFBI)のロバート・モラー(Robert Mueller)長官は、「テロを支援した可能性がある人物が米国内にいれば、テロリストへの資金援助や過激な思想を周囲を広めること、米国内でテロを起こす可能性などが懸念される」と指摘。仮に米国で最も監視が厳重な刑務所に収容したとしても、過激な思想が広がる可能性は避けられないとして、収容者の米本土への移送に強く反対する姿勢を示した。(c)AFP/Olivier Knox