【5月18日 AFP】(一部更新)国内の新型インフルエンザA型(H1N1)感染者は18日に129人に達した。この事態をうけ、1000校を超える学校や幼稚園で休校や休園の措置がとられた。

 専門家の間では人口が密集する日本の地域特性から、新型インフルエンザの感染者はすでに数百人に達しているとの見方も出ている。 

 高校生の感染が多数確認された兵庫県の井戸敏三(Toshizo Ido)知事は17日夜、バレーボールの交流試合を通じて感染が拡がった恐れがあると語った。

 神戸の病院や医療機関や発熱外来には多くの人が訪れ、ドラッグストアなどではマスクが短時間で売り切れている。

 従業員の感染防止対策を導入する企業も出ている。

 三菱東京UFJ銀行(Bank of Tokyo-Mitsubishi UFJ)は18日、神戸市内の支店に勤務する行員の感染が確認されたため、管理職を除く同支店の行員70人を自宅待機させているという。

 一方、麻生太郎(Taro Aso)首相は、新型インフルエンザ対策本部の会合で、感染者が順調に回復していることを強調。慢性疾患の場合は注意が必要としながらも、国民に冷静な行動を呼び掛けた。(c)AFP/Shingo Ito