【5月12日 AFP】イランで米国のためにスパイ行為をしたとして、禁固8年の判決を受けた後、執行猶予付きの禁固2年に減刑された日系米国人ジャーナリスト、ロクサナ・サベリ(Roxana Saberi)さん(32)が11日、釈放された。

 日本人の母親とイラン人の父親の間に生まれたサベリさんは、米ミネソタ(Minnesota)州コンコーディア・カレッジ(Concordia College)でコミュニケーション学とフランス語の学位を取得。その後、米ノースウエスタン大学(Northwestern University) でジャーナリズムの修士号を、英ケンブリッジ大学(Cambridge University)で国際関係の修士号を取得した。

 サベリさんの友人らが設立したウェブサイト、freeroxana.netによると、サベリさんは1997年のミス・ノースダコタ(Miss North Dakota)で、翌年のミス・アメリカ(Miss America)の最終選考で、トップ10まで残ったという。

 今月初めにコンコーディア・カレッジの学位授与式でのスピーチは、サベリさんの代わりに恩師のマーゴ・メルニコーブ(Margo Melnicove)教授が行った。

 freeroxana.netによると、教授は「わたしはあなたに会う前は少しおよび腰になっていました。ビューティークイーンには会ったことがなかったので、頭の中は先入観でいっぱいでした。威張っていて、自分のことばかり考えていて、ひどくうぬぼれていて、ちょっと頭の悪い・・・。しかし私は間違っていました。あなたは聡明で、でも気取らず、自分の才能や成果に謙虚で、とてもしっかりしていました」と述べた。

 サベリさんは4月26日、刑務所内で32回目の誕生日を迎えた。その5日前からハンストを始め、顔色は悪く、やつれていた。

 サベリさんの父親、レザ・サベリ(Reza Saberi)さんは娘を「バランスのとれた記者」と評し、「どちらかの側についたり、故意にイランの利益に反する情報を別の国に渡したりすることはない」と述べた。(c)AFP