「アトランティス」打ち上げ成功、ハッブル宇宙望遠鏡の最後の修理へ
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【5月12日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は11日午後2時1分(日本時間12日午前3時1分)、ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope、HST)の修理を行うためのスペースシャトル「アトランティス(Atlantis)」を、米フロリダ(Florida)州ケープカナベラル(Cape Canaveral)のケネディ宇宙センター(Kennedy Space Center)から打ち上げた。
ハッブルの修理は5回目となるが、シャトルの退役を来年に控えており今回が最後となる。NASAによると、修理に成功した場合、ハッブルは少なくとも今後5年は運用が可能になるという。修理のため、それぞれ最大7時間、5回の船外活動が予定されており、6つのジャイロスコープ(姿勢制御装置)とバッテリーの交換、光学機器の改修が行われる。
NASAの専門家は、「今回の任務は、作業の総量という点においてこれまでで最も困難な任務になるだろう」と述べ、今回の任務が大きなリスクを伴っていることを強調する。また、国際宇宙ステーション(International Space Station、ISS)への飛行に比べ、宇宙ごみや微小隕石(いんせき)などとの衝突のリスクも高い。ハッブルの高度がISSの約2倍となっているためだ。
関係者は、今回の修理によってハッブルの機能が2014年まで使用可能になることを期待している。この年、ハッブルは後継となるジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(James Webb Space Telescope、JWST)と交代する予定になっている。
ハッブルの修理は、7人の乗組員全員が犠牲となった03年のスペースシャトル「コロンビア(Columbia)」の空中分解事故の影響でスペースシャトルの打ち上げが延期されたため、数年間の遅れが出ていた。
乗組員7人を乗せたアトランティスは現在、上空約563キロのハッブルに向かっており、13日午後に到着する予定だという。(c)AFP/Jean-Louis Santini
ハッブルの修理は5回目となるが、シャトルの退役を来年に控えており今回が最後となる。NASAによると、修理に成功した場合、ハッブルは少なくとも今後5年は運用が可能になるという。修理のため、それぞれ最大7時間、5回の船外活動が予定されており、6つのジャイロスコープ(姿勢制御装置)とバッテリーの交換、光学機器の改修が行われる。
NASAの専門家は、「今回の任務は、作業の総量という点においてこれまでで最も困難な任務になるだろう」と述べ、今回の任務が大きなリスクを伴っていることを強調する。また、国際宇宙ステーション(International Space Station、ISS)への飛行に比べ、宇宙ごみや微小隕石(いんせき)などとの衝突のリスクも高い。ハッブルの高度がISSの約2倍となっているためだ。
関係者は、今回の修理によってハッブルの機能が2014年まで使用可能になることを期待している。この年、ハッブルは後継となるジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(James Webb Space Telescope、JWST)と交代する予定になっている。
ハッブルの修理は、7人の乗組員全員が犠牲となった03年のスペースシャトル「コロンビア(Columbia)」の空中分解事故の影響でスペースシャトルの打ち上げが延期されたため、数年間の遅れが出ていた。
乗組員7人を乗せたアトランティスは現在、上空約563キロのハッブルに向かっており、13日午後に到着する予定だという。(c)AFP/Jean-Louis Santini