【5月6日 AFP】「ロシアの支援する軍反乱を鎮圧した」と政府当局が前日に発表したばかりのグルジアで6日、北大西洋条約機構(NATO)の軍事演習が始まった。

 1か月におよぶ軍事演習は、NATOの非加盟国も含む各国の軍兵士1100人が参加し、指揮関連の演習や野外演習を行う。

 前年夏のロシアとの軍事衝突から9か月が過ぎる中、グルジアはこの軍事演習を団結のしるしとして掲げている。一方、ロシア側は、ドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)大統領が「露骨な挑発だ」と述べるなど、NATO演習に対し怒りをあらわにしている。

 NATOとロシアの緊張関係も高まりをみせており、NATOがスパイ行為の疑いでロシア外交官に国外退去を命じたことを受け、ロシア側も6日、モスクワ(Moscow)のNATO事務所に勤務するカナダ人外交官2人に国外退去を命じた。ロシア当局者とカナダ大使館が述べた。(c)AFP/Michael Mainville