【5月6日 AFP】イタリアのシルビオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)首相(72)は5日、地元テレビ・ライ・ウーノ(Rai Uno)とのインタビューで、ベロニカ・ラリオ(Veronica Lario)夫人(52)との結婚生活は「終わった、もしくは終わりつつある」と語った。

 ベルルスコーニ首相は、「終わったこと、もしくは終わりつつあることについて、個人的な問題であるにもかかわらず新聞などで大々的に取り上げられているのは非常に不愉快だ」と語った。さらに、ベロニカ夫人が、首相が友人の娘の18歳の誕生日パーティーに出席したことを指して「小娘を追いかけまわしていた」と発言したことに対し、「公に謝罪すべき」だとあらためて強調した。

 ベロニカ夫人は伊メディアに発表した公開書簡の中で、首相が率いる与党連合「自由国民(People of Freedom)」が6月の欧州議会(European Parliament)選挙に擁立した女性候補者について、女優や元ミス・イタリアなど「政治経験のない若くてかわいい女性」が含まれていると指摘している。

 5日のカトリック系日刊紙Avvenireは社説で、離婚騒動の一因には「首相自らが認める若い女優たちに対する弱さ」があると指摘し、行いを改めるよう呼び掛けた。

 同日の報道では、首相夫妻は離婚手続きのために弁護士を雇ったという。ベルルスコーニ首相の家族が保有する資産は約65億ドル(約8600億円)に上るとされているが、イタリアの新聞紙上では、ベロニカ夫人が慰謝料を請求するかどうか憶測が飛んでいる。

 ベルルスコーニ首相がベロニカ夫人を見初めたのは、女優だった同夫人が1980年にミラノ(Milan)で上演した舞台「Magnificent Cuckold」で胸をはだけた姿を見せた時だと報じられている。(c)AFP