【5月5日 AFP】(一部更新)グルジア内務省は5日、ロシアが支援するクーデター計画首謀者らが、ミハイル・サーカシビリ(Mikheil Saakashvili)大統領の暗殺を計画していたと述べた。

 グルジア内務省のShota Utiashvili報道官は、AFPに対し「反乱首謀者らは、大統領暗殺を計画していた」と語った。

 ダビド・シハルリゼ(David Sikharulidze)国防相は、ルスタビ2(Rustavi-2)テレビに対し、首都トビリシ(Tbilisi)近郊の軍基地の部隊が、グルジアで今週行われる北大西洋条約機構(NATO)の軍事演習を前に「反乱」を起こしたと述べ、反乱の目的は、「NATO軍事演習を妨害し、政府当局の軍事力を転覆させることだ」と語った。

 Utiashvili報道官によると、内務省が「武装蜂起」の計画を察知したという。「計画はロシアが準備した。最低でもNATO軍事演習を妨害し、最大ではグルジアで大規模な軍の反乱を起こす計画だった」

また、軍兵士1人を拘束したと述べ、「反乱部隊がロシアと直接連絡を取り、ロシアから直接指令を受け、ロシアから金銭を受け取っていたという情報を入手している」と語った。

■ロシア側は「病的な空想」と一蹴

 一方、ロシアのグリゴリー・カラシン(Grigory Karasin)外務次官は5日、インタファクス(Interfax)通信に対し、「ロシアに対するグルジアの糾弾は、グルジアの指導者の病的な空想と、無責任な振る舞いを示すものだ」と反論し、「いま起きていることは、われわれが常に懸念していたことだ。グルジアの指導者は、国内政治の問題をロシアとロシア軍に転嫁しようとしている」と述べた。(c)AFP