【5月4日 AFP】メキシコ政府は3日、同国内における新型の「インフルエンザA型(H1N1)」の感染が沈静化しつつあると発表した。

 メキシコのホセ・アンヘル・コルドバ(Jose Angel Cordova)保健相は、抗ウイルス薬の投与が新型インフルに効果を上げているほか、マスクの使用や手洗いなどの予防措置が感染拡大を防いでいると指摘。新型インフルと疑われる症状を示し入院する人数も減少しており、感染のピークは4月23-28日で「現在は沈静化しつつある」との認識を示した。

■WHOは警戒度引き上げを近く判断

 一方、世界保健機関(World Health OrganisationWHO)は、カナダで新型インフルに感染した豚が確認されたことを受け、警戒水準を近くパンデミック(世界的大流行)の発生を示す最高レベルの「フェーズ6」に引き上げる可能性を示唆。新たな豚への感染を阻止・監視していく必要を強調した。

 カナダ・アルバータ(Alberta)州の農場で確認された、新型インフルに感染した約200頭の豚の群れについては、ヒトから豚への感染が疑われる初のケースとされる。WHOは、今後同様の感染拡大が懸念されるとして、感染国での豚などの検査強化を訴えた。ただし、調理・加工された豚肉を食べるぶんには感染の危険はないことも強調した。

■感染、18か国で約900人に

 WHOによると、新型インフルの感染者は現在、18か国で898人が確認されており、20人が死亡している。

 一方、メキシコ政府は3日、新型インフルによる死者が22人(これまでは19人)となり、感染者数は568人に増えたと発表した。また、公共機関の封鎖令は6日にも解かれる見込みだとしている。(c)AFP