【5月2日 AFP】米国に本拠を置くジャーナリストの権利保護団体、ジャーナリスト保護委員会(Committee to Protect JournalistsCPJ)は30日、2008年は世界各地で言論の自由が後退する傾向がみられたとの調査報告を発表した。

「言論の自由が弾圧されている国トップ10」としては、ベラルーシ、中国、キューバ、赤道ギニア、エリトリア、イラン、ラオス、リビア、ミャンマー、北朝鮮、パレスチナ自治区、ルワンダ、トルクメニスタン、ウズベキスタン、ジンバブエが挙げられた。

 また、「ブロガーへの検閲が厳しい国トップ10」にはミャンマー、イラン、シリア、キューバ、サウジアラビア、ベトナム、チュニジア、中国、トルクメニスタン、エジプトがランクインした。

 CPJは米政府と民間団体の資金援助を受けて1980年以来例年、世界各国の言論の自由の状況を調査している。08年は195の国/地域を対象に言論の自由度の調査を実施し、うち70か国/地域(36%)に「自由」、61か国/地域(31%)に「ある程度自由」、64か国/地域(33%)に「自由ではない」との評価を下した。

 07年の調査では72か国が「自由」の評価を受けていた。言論の自由は08年まで7年連続で後退するする傾向にあり、08年には調査開始以来初めて世界の全ての地域で言論の自由が低下したとCPJは指摘している。(c)AFP/Chris Lefkow