【4月27日 AFP】スリランカの反政府勢力「タミル・イーラム解放のトラ(Liberation Tigers of Tamil EelamLTTE)」の掃討作戦を続けているスリランカ軍は27日、同勢力支配地域にいる民間人の犠牲を抑えるために、重火器の使用と空爆を停止すると発表した。

  しかし、LTTE側はこの発表に対し、国際社会の圧力をかわすための方便にすぎず、激しい戦闘は続いていると政府を非難した。また、LTTE側は戦力で不利で、包囲されていることを認めながらも「絶対に降伏しない」と宣言した。

 同国のマヒンダ・ラジャパクサ(Mahinda Rajapakse)大統領は声明で「民間人の犠牲を発生させうる大口径砲や戦闘機、航空兵器の使用」の停止は、作戦指揮系統による決定だと発表した。ただし、ある政府高官は、同声明は戦術の変更を告げるもので、停戦を表すものではないと述べた。

 スリランカ政府は、攻撃の対象は同国北東部沿岸の狭い縦長の範囲に展開しているLTTE勢力だけだと主張しているが、同地域に足止めされている民間人の命を危険にさらしていると、国際社会から非難を浴びている。 

 主要都市コロンボ(Colombo)に駐在する外交官らに前週回覧された国連(UN)関連の文書によると、今年に入ってからのスリランカ軍の攻撃による民間人犠牲者は死者6500人、負傷者1万4000人近くに上っている。(c)AFP/Amal Jayasinghe