【4月25日 AFP】チェコの首都プラハ(Prague)で24日、同地で遊説を行っていた米国の白人至上主義団体「クー・クラックス・クラン(Ku Klux KlanKKK)」の元指導者、デービッド・デューク(David Duke)容疑者が、ナチス犯罪を否定したとして逮捕された。同容疑者は講演旅行のためチェコを訪れていた。

 チェコ警察の広報担当者が地元メディアに明らかにしたところによると、デューク容疑者はホロコーストなどのナチス(Nazi)による戦争犯罪があった事実を否定、あるいは擁護した疑いがあるという。チェコではこのような言動は犯罪とみなされ、最高で3年の禁固刑が科される。

 KKKは米ルイジアナ(Louisiana)州に拠点を持つ人種差別主義団体で、南北戦争終結後の1866年に南部連合の退役軍人が結成した。最盛期の1925年にはメンバー数は約500万人に達し、中には政治家や連邦最高裁の関係者も含まれていた。だが1920年代末の大恐慌時代に事実上破産し、1970年代後半以降のメンバー数は3000-6000人で推移している。(c)AFP