【4月15日 AFP】米大リーグ(MLB)フィラデルフィア・フィリーズ(Philadelphia Phillies)で約40年にわたり専属アナウンサーを務めたハリー・カラス(Harry Kalas)氏が13日、ワシントン・ナショナルズ(Washington Nationals)戦で試合前に放送席で倒れてその後、亡くなった。73歳だった。

 カラス氏の死を受けてフィリーズの球団社長、デービッド・モンゴメリー(David Montgomery)氏は「我々は今日声を失った。彼は我々の試合を愛し、我々のベースボール、そして間違いなく球団に多大な貢献をした」と語っている。

 その太く豊かな声で低迷していたチームのニュースを1971年から伝えていたカラス氏は、フィリーズの熱狂的なファンから愛されていた。

 通常はラジオで中盤の3イニングだけを担当していたカラス氏だったが、2008年の秋にフィリーズが2度目のワールドシリーズ制覇を果たした際は最後のアウトまで伝え、その後グラウンドで歓喜に加わっていた。(c)AFP