【4月14日 AFP】米ワシントン・タイムズ(Washington Times)紙は13日、新たな試みとして毎日、紙面の1ページを、地元の一般市民が投稿する記事を掲載する「市民ジャーナリズム」を導入すると発表した。

「予算に制限があることから、記者だけではカバーしきれないニュースや地域があることは承知していた」と話す同紙編集主幹のジョン・ソロモン(John Solomon)氏は、「市民から提供される記事によって、読者により面白いニュースを提供し勇気を与えたい」と意気込みをみせる。
  
 一方、「市民ジャーナリズム」導入の結果、記事の質が落ちることがないよう、一般市民からのニュース記事も、正確性、精度、公正さ、バランス、倫理面の全てにおいて、ニュース記者と同等レベルの質を求めるという。

「市民ジャーナリズム」紙面は日替わりで、月曜日は学術関係ニュース、火曜日はメリーランド(Maryland)州およびバージニア(Virginia)州、水曜日はワシントンD.C.のローカルニュース、木曜日は地元の米軍基地関連ニュース、金曜日は宗教関連、そして日曜日が地元の慈善団体や公共活動ニュースを掲載する予定。

 この企画は20日からスタートする。広告収入の激減に多くの米新聞が苦慮するなか、ワシントン・タイムズは、「市民ジャーナリズム」という画期的な試みで購読者数の回復を図る。

 ワシントン・タイムズは、文鮮明(Sun Myung Moon)氏の世界基督教統一神霊協会(Unification Church)が1982年に創刊した保守系新聞。(c)AFP

【参考】ワシントン・タイムズ紙のサイト