【4月13日 AFP】日本国内の動物園で飼育されているコアラの約9割が、コアラ特有の白血病やリンパ腫の原因とされるウイルスに感染していると、12日の読売新聞(Yomiuri)が報じた。

 京都大学ウイルス研究所(Institute for Virus Research Kyoto University)と日本動物園水族館協会(Japanese Association of Zoos and Aquariums)が、国内で飼育中のコアラ62匹のうち50匹の血液検査を行ったところ、豪州北東部系コアラ39匹、南部系コアラ4匹から「コアラレトロウイルス」が検出されたという。 

「コアラレトロウイルス」は人には感染しないが、日本で生まれたコアラ38匹のうち36匹が同ウイルスに感染しており、国内のコアラが急減するおそれがあると、読売新聞は指摘している。(c)AFP