【4月12日 AFP】ペルーのアンテロ・フロレスアラオス(Antero Flores Araoz)国防相は11日、同国南東部アヤクチョ(Ayacucho)州で9日、パトロール中の軍部隊が左翼ゲリラ、センデロ・ルミノソ(輝く道、Shining Path)の待ち伏せ攻撃を受け、兵士ら13人が死亡、2人が負傷したと発表した。

 攻撃にはダイナマイトと手榴弾が用いられ、さらに1人が行方不明になっている。同国防相は兵士たちはがけから落ちたと語ったが詳細は明らかにしなかった。現場が遠隔地で通信に問題があったために発表が遅くなったという。軍は生存者の救出と武装グループ掃討のため現地に軍の部隊とヘリコプターを送った。

 ペルーでは前年10月にも中南部ワンカベリカ(Huancavelica)州でセンデロ・ルミノソによる待ち伏せ攻撃で兵士12人と民間人2人の14人が死亡しているが、今回はそれに匹敵する大規模な襲撃となった。

 ペルー最大の反政府武装グループであるセンデロ・ルミノソはアルベルト・フジモリ(Alberto Fujimori)元大統領在任当時に政府が行った取締りで壊滅した。しかしその残党がこのところ勢力を強めており、アプリマク(Apurimac)川、エネ(Ene)川流域の麻薬密売組織との関係を深め同地域のコカ畑を支配し始めている。(c)AFP