【4月12日 AFP】12年前に銃撃を受けたアルバニアの女性が、ほお骨の下に弾丸が入ったまま、最近まで気づかずに生活していた。国営アルバニア通信(ATA)が10日、伝えた。

 ATAによると、Mrike Rrucajさん(40)は1997年、自宅で寝ている際に流れ弾にあたった。当時、アルバニアは、ねずみ講式投資組織の相次ぐ破綻(はたん)を受け、投資を取り戻そうとした住民が武装蜂起。2000人以上が死亡する事態となっていた。

 Rrucajさんは当時を思い返し、「血だらけになって、夫に救急病院に連れて行ってもらった。病院には負傷者が大勢いた」と語った。「でも、医者は、弾丸は外に出たと述べて傷の手当てをした」

 最近になって頭痛がするようになったため、Rrucajさんが検査を受けたところ、X線検査であご付近に弾丸があることがわかり、摘出手術を受けたという。(c)AFP