【3月31日 AFP】中国の国営新華社(Xinhua)通信は30日、同国チベット(Tibet)自治区の観光部門当局者の話として、同自治区への外国人観光客受け入れが4月5日から再開されると報じた。これは、中国当局が「チベット動乱」50年の記念日に向け敷いていた厳戒態勢を緩和した可能性を示唆している。

 新華社によると、チベットの観光部門トップのバチュ(Bachug)氏は、チベット自治区への観光客受け入れは「観光客の安全のために」3月中は中止されているが、4月5日から再開されると語ったという。

 中国当局は、チベット仏教の最高指導者ダライラマ(Dalai Lama)14世の亡命に発展した「チベット動乱」から今月で50年を迎えるにあたり、暴動などを防ぐためチベット自治区と隣接地域に厳戒体勢を敷いていた。(c)AFP/Marianne Barriaux