【3月24日 AFP】中国東部から中部にかけて手足口病の発症が広がっており、数千人の子どもが感染していると、政府および国営通信が24日発表した。

 東部山東(Shandong)省の保健衛生当局によると、同省荷澤(Heze)市では前週末、子ども2人が手足口病のため亡くなった。新京報(Beijing News)は、同市周辺で最近亡くなった別の4人の幼児についても、医師らが死因と手足口病の関連を確認中だと伝えた。

 手足口病はエンテロウイルス(Enterovirus)が引き起こす感染性が非常に高い伝染病で、高熱や痛みを伴い、免疫力の弱い子どもがかかると時に死に至る。中国ではよくみられる病気で、政府統計によると、この病気が原因で全土で17人が死亡した2007年に対し、大流行した08年前半には2万5000人近くが感染、約40人が死亡した。

 山東省の保健衛生当局によると、09年に入り同省内でこれまでに報告された感染例は500件をわずかに上回る程度だが、隣接する河南(Henan)省は19日にウェブサイトで、1月以降の同省内の報告数は2100件を超えたと発表した。(c)AFP