【3月20日 AFP】イスラム教の預言者ムハンマド(Mohammed)の墓に奉納するため100年以上前にインドで制作されたとされる、200万個の真珠を織り込んだカーペットが19日、カタール・ドーハ(Doha)で行われたオークションで、545万8000ドル(約5億2000万円)で落札された。競売大手サザビーズ(Sotheby's)が同日、発表した。

 サザビーズは当初、最低入札価格を500万ドル(約4億7000万円)に設定し、さらに高額での落札を想定していた。しかし、入札者が少なかったため最低入札価格を450万ドル(4億3000万)に下げたという。

 入札者は3名だった。落札者は匿名を希望している。
 
 サザビーズのウェブサイトによれば、「バローダの真珠カーペット(Pearl Carpet of Baroda)」と名付けられたこのカーペットは、インド・バローダ(Baroda)のマハラジャ(王)が、サウジアラビア・メディナ(Medina)にあるムハンマドの墓へ供えようと制作を依頼したと伝わる。ところがこのマハラジャは奉納前に死去し、カーペットは王家に残された。

 カーペットは全面装飾で、「バスラ(Basra)」と呼ばれるペルシャ湾産の小粒の真珠が推定200万個織り込まれている。

 カーペットは1902-03年にデリー(Delhi)行われた博覧会に展示され、その後モナコに輸送された。1985年には、約80年ぶりにニューヨーク(New York)で展示されている。(c)AFP