【3月17日 MODE PRESS】カジュアル衣料品チェーン「ユニクロ(UNIQLO)」を展開するファーストリテイリング(Fast Retailing)は17日、ファッションデザイナーのジル・サンダー(Jil Sander)が代表を務めるコンサルティング会社「JSコンサルティング」と「ユニクロ」商品のデザインコンサルティング契約を締結したと発表した。

 サンダーは「ユニクロ」が展開するメンズ、ウィメンズ商品全体のデザイン・クリエイティブ監修を行い、既存の商品を含めた全アイテムのアップグレードを順次行っていく。また、今秋冬シーズンから、サンダーがデザインそのものを行う特別なコレクションを全世界で展開する予定だ。

 記者会見に出席したファーストリテイリングの柳井正(Tadashi Yanai)代表取締役会長兼社長は「ジル・サンダーは一番尊敬するデザイナー。初めて『モダン・ベーシック』を作った人でもある。服の本質をついており、本当に良いジャケットやコートが何かということを理解している。新しいイノベーションをおこす上で最高のパートナーだ。彼女はクリエイターで、僕はビジネスマンだが、本当にいい服を求める気持ちは同じ。こ
れを機会に、世界の人々に本当にいい服を提供していきたい」と意欲をみせた。

 サンダーは「自分にとって全く新しいチャレンジです。初めてユニクロを訪れたとき、その品質に驚きました。3Dのフォルムといった私の技術やノウハウと、ユニクロの品質があればより多くの人に喜ばれる服ができると思います」とコメント。

 ドイツ出身のサンダーはラグジュアリーブランド「ジルサンダー」の創始者。無駄をそぎ落としたフォルムと、素材や仕立てのよさで高い評価を得たが、2004年に同ブランドを去って以来、ファッション業界を離れていた。(c)MODE PRESS

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