【3月17日 AFP】パキスタン北西部のペシャワル(Peshawar)郊外で16日、物資輸送ターミナルがイスラム原理主義組織タリバン(Taliban)の戦闘員による攻撃を受け、アフガニスタンに駐留する北大西洋条約機構(North Atlantic Treaty OrganizationNATO)軍向けの物資を積んだ輸送トラック14台が破壊された。地元警察が明らかにした。パキスタンでは同様の攻撃が相次いでいる。

 タリバン戦闘員は自動小銃やロケット弾、火炎びんなどで、NATO軍向けの物資輸送トラックが停車していたファイサル(Al-Faisal)ターミナルを攻撃した。14台とは別に、トラック2台も被害にあったという。

 トラックは、同ターミナルから無法地帯化しているパキスタン・カイバル(Khyber)地域を通って、アフガニスタンへ物資を輸送するところだった。

 地元警察関係者はAFPに対し、「約50人のタリバン戦闘員の集団が、ファイサル・ターミナルをロケット弾や火炎びんなどで攻撃し、トラック14台が完全に破壊された」と語った。また、別に2台のトラックが一部炎上するなどの被害を受けたことも明らかにした。

 戦闘員らは、地元警察が現場に到着した時には、隣接する部族地域へ逃走していたという。(c)AFP