オーストリアの実娘監禁事件裁判、賠償金支払い能力に疑問も
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【3月16日 AFP】オーストリア東部アムシュテッテン(Amstetten)の自宅で実の娘を24年間監禁し、性的暴行を加えて子ども7人を産ませ、その子どもの1人を殺したとして殺人罪などで起訴されているヨーゼフ・フリッツル(Josef Fritzl)被告(73)は、監禁していた娘に対し高額の賠償金を支払うことになるかもしれない。フリッツル被告の初公判は16日に開かれる。
フリッツル被告は債権者から多額の債務支払いを要求されているため、被害者への賠償金を支払うには、事件についての告白を販売したり、四半世紀にわたって娘を監禁していた被告の自宅を取材する権利をメディアに販売したりせざるを得ないだろうとみられている。
フリッツル被告は、殺人、強姦、近親相姦、重傷害などの罪で起訴されている。
退職した元電気技師の同被告に対しては、破産手続きも同時に行われており、債権者は未払い請求書や税金などで350万ユーロ(約4億5000万円)の支払いを求めている。
被告の所有する不動産は、監禁事件のあったアムシュテッテンの自宅を含めて計7か所。被告の資産を管理するWalter Anzboeck弁護士によると、いまや「恐怖の館」と呼ばれる自宅については、買いたいという申し出があるが、それ以外の不動産は経済危機による不動産価格の下落のために販売が難航することが予測されるという。
そのため、債権を支払い終えた後、被告に被害者へ支払う資金が残っているかどうかわからない状況となっている。
賠償訴訟に詳しいPeter Miklautz弁護士によると、同事件と比較可能な事件がオーストリア国内に無いものの、被害者である娘に対する賠償額は、「6けた」すなわち数十万ユーロ(数千万円)に上る可能性があるという。
フリッツル被告の債権者らは2月末、カメラマンやテレビ局による自宅や地下室の取材を許可して資金調達すべきかどうかについて話し合いの機会を持った。その結果について債権者らは口を固く閉ざしているが、ウィーンを拠点とする通信社Central European Newsによると、管財人と債権者は、報償が娘とその家族に支払われるという条件で、被告のインタビューを1度に限り許可することで合意したという。
一方、自宅の地下室については、少なくとも判決が言い渡されるまでは裁判所の管理下におかれることになる。被告が上訴した場合、管理は長期化することになる。
被害者であるフリッツル被告の実娘は、前年4月に解放されて以降、公の場に姿を現していない。公判の証言はビデオ録画で行われる。現在は非公表の場所で、別名で生活しているという。(c)AFP/Simon Morgan
フリッツル被告は債権者から多額の債務支払いを要求されているため、被害者への賠償金を支払うには、事件についての告白を販売したり、四半世紀にわたって娘を監禁していた被告の自宅を取材する権利をメディアに販売したりせざるを得ないだろうとみられている。
フリッツル被告は、殺人、強姦、近親相姦、重傷害などの罪で起訴されている。
退職した元電気技師の同被告に対しては、破産手続きも同時に行われており、債権者は未払い請求書や税金などで350万ユーロ(約4億5000万円)の支払いを求めている。
被告の所有する不動産は、監禁事件のあったアムシュテッテンの自宅を含めて計7か所。被告の資産を管理するWalter Anzboeck弁護士によると、いまや「恐怖の館」と呼ばれる自宅については、買いたいという申し出があるが、それ以外の不動産は経済危機による不動産価格の下落のために販売が難航することが予測されるという。
そのため、債権を支払い終えた後、被告に被害者へ支払う資金が残っているかどうかわからない状況となっている。
賠償訴訟に詳しいPeter Miklautz弁護士によると、同事件と比較可能な事件がオーストリア国内に無いものの、被害者である娘に対する賠償額は、「6けた」すなわち数十万ユーロ(数千万円)に上る可能性があるという。
フリッツル被告の債権者らは2月末、カメラマンやテレビ局による自宅や地下室の取材を許可して資金調達すべきかどうかについて話し合いの機会を持った。その結果について債権者らは口を固く閉ざしているが、ウィーンを拠点とする通信社Central European Newsによると、管財人と債権者は、報償が娘とその家族に支払われるという条件で、被告のインタビューを1度に限り許可することで合意したという。
一方、自宅の地下室については、少なくとも判決が言い渡されるまでは裁判所の管理下におかれることになる。被告が上訴した場合、管理は長期化することになる。
被害者であるフリッツル被告の実娘は、前年4月に解放されて以降、公の場に姿を現していない。公判の証言はビデオ録画で行われる。現在は非公表の場所で、別名で生活しているという。(c)AFP/Simon Morgan