【3月11日 AFP】北朝鮮による拉致被害者、田口八重子(Yaeko Taguchi)さんの兄・飯塚繁雄(Shigeo Iizuka)さん(70)と長男・飯塚耕一郎(Koichiro Iizuka)さん(32)は11日、韓国・釜山(Busan)で、1987年11月の大韓航空機爆破事件の実行犯で田口さんから日本語を教わっていた金賢姫(Kim Hyun-Hee)元死刑囚と面会した。

 面会会場には厳重な警戒が敷かれている。金元死刑囚は現在、韓国に在住しているが、公の場に姿を現すのは約20年ぶり。

 金元死刑囚は、飯塚繁雄さん、耕一郎さんと握手を交わすと、軽く頭を下げ、涙を流した。写真撮影の際には日本語で会話し、プレゼントの交換も行った。

 3人はその後、非公開の面会を開始した。面会後に日本および韓国の多くの報道機関に対し記者会見を行う予定になっている。(c)AFP/Jun Kwanwoo