【3月11日 AFP】国際通貨基金(International Monetary FundIMF)のドミニク・ストロスカーン(Dominique Strauss-Kahn)専務理事は10日、世界経済は2009年に、この60年間で初めてマイナス成長になる可能性があるとの見解を示した。

 ストロスカーン専務理事は、タンザニア・ダルエスサラーム(Dar Es Salaam)で開催された、世界的な金融危機がアフリカに及ぼす影響などについて話し合う会議の冒頭、「IMFは、今年の世界の経済成長率はゼロ以下にまで減速するものとみている。われわれが見てきた中でも最悪の状況だ」と語った。

 さらに、「世界の金融機関が引き続きレバレッジ取引を解消していることが、消費者マインドや景況感の大幅な悪化と相まって、世界中で内需を冷え込ませている」と語った。

 ストロスカーン専務理事は前週、2010年までは世界経済の回復はないとの見通しを示している。(c)AFP