【3月2日 AFP】大統領支持派と軍幹部の間で数週間にわたり緊張が続いていたアフリカ西部ギニアビサウで2日早朝、ジョアン・ベルナルト・ビエイラ(Joao Bernardo Vieira)大統領が国軍兵士らに殺害された。同軍報道官が発表した。

 前日1日、首都ビサウ(Bissau)の軍司令部が爆弾で攻撃された。この爆発で、参謀長のTagme Na Waie将軍が殺害され両派の衝突に至り、数時間後に大統領が殺害された。

 Zamora Induta軍報道官は「(前日殺害された)参謀長に近い筋の兵士らの一群が、本日早朝、大統領官邸を襲撃し、ビエイラ大統領は逃亡しようとしたところを兵士らに殺害された」とAFPに明らかにした。Induta報道官は「参謀長殺害の首謀者の1人は大統領だった」とも非難した。

 ビサウでは2日早朝から、ロケット弾の爆発音や自動小銃の発砲音などが聞こえていた。(c)AFP