【2月25日 AFP】東アフリカ・ブルンジ北部のカヤンザ(Kayanza)県で23日夜、アルビノ(先天性白皮症)の6歳の少年が生きたまま手足を切断され、死亡するという事件が発生した。同国では、呪術使用目的でのアルビノ殺害事件がたびたび発生している。

 警察が24日明らかにしたところによると、23日午後10時(日本時間24日午前5時)ごろ、犯人グループは同県ルブモ(Ruvumo)町の家に押し入り、両親を縛り上げたうえで少年の手足を切断し、逃走した。少年の悲鳴は近所一帯に響き渡ったという。

 アルビノの保護を担当しているニコデメ・ガヒンバレ(Nicodeme Gahimbare)主任検察官によると、今月初めには、北東部のムインガ(Muyinga)県で、40歳のアルビノの女性の殺人事件が発生したばかり。過去5か月で、国内で殺害されたアルビノの数は少なくとも8人にのぼるという。

 警察は、アルビノの手足や臓器は隣国タンザニアの呪術師らに売られ、「お守り」として調合されていると見ている。漁師や鉱山労働者がこうしたお守りを買っていると考えられていたが、アルビノの身体の一部はタンザニアで今や数千ドル(数十万円)で取引され、逮捕者もあとを絶たないことから、大がかりな密輸組織が絡んでいる疑惑も持ち上がっている。

 タンザニアだけで、この1年間に40人以上のアルビノが殺害されているという。(c)AFP