【2月19日 AFP】アフガニスタン駐留米軍のデービッド・マキャナン(David McKiernan)司令官は18日、同国南部での反政府勢力との戦いについて「こう着状態にある」と述べ、バラク・オバマ(Barack Obama)大統領が前日承認した米軍1万7000人の増派をもってしても「2009年は厳しい1年になる」との見解を示した。

 北大西洋条約機構(NATO)軍主導の国際治安支援部隊(ISAF)司令官も兼務するマキャナン司令官は、オバマ大統領の増派決定を歓迎する一方で、旧支配勢力タリバン(Taliban)との戦いには短期間での勝利はないと警告。米軍は期間を限定せずに高レベルの兵力展開を維持する必要があるだろうと述べ「増派をもってしても、09年は厳しい1年になると言わざるを得ない」と語った。

 またアフガニスタンには「過去30年続いてきた貧困、識字率、暴力といった問題が根本にあり、これらは簡単には解決しない」とも述べた。(c)AFP