【2月19日 AFP】麻生太郎(Taro Aso)首相は19日午前の衆院予算委員会で、中川昭一(Shoichi Nakagawa)前財務・金融担当相が先進7か国財務相・中央銀行総裁会議(G7)の閉幕後に酩酊(めいてい)した状態で記者会見し引責辞任した問題について、「2009年度予算案の審議中に担当の財務相が交代に至ったことは誠に申し訳ない」と陳謝した。

 首相は「閣僚に任命した責任は当然私にある」と任命責任を認めたが、前財務相は能力の問題ではなく健康問題が原因で辞任したと側近だった中川前財務相を擁護する場面も見られた。

 今回の失態は、政策が二転三転し発言もブレるといった理由で既に人気が低迷している麻生首相にはさらなる打撃となった。今週になって、麻生内閣の支持率が10%を下回ったという調査結果も発表されている。

 民主党は、首相問責決議案の提出も辞さない構えだ。

 自民党内でも後藤田正純(Masazumi Gotoda)衆院議員は18日、首相には自身で進退を決めてもらいたい、できれば若い世代にポストを明け渡してもらいたい、と語り、公然と首相退陣を要求した。(c)AFP