【2月19日 AFP】カリブ海の仏海外県グアドループ(Guadeloupe)で、物価高に抗議するゼネストが暴徒化し、労働組合関係者1人が発砲により死亡したほか、事態収拾のため派遣されたフランスの憲兵隊も銃撃を受けるなど、緊張が高まっている。

 現地ではゼネストが約1か月間続いているが、今週に入って暴徒化したデモ隊が店舗や車に放火したり、丸太や冷蔵庫などで道路にバリケードを築くなどしており、フランス当局は18日までに警官隊と治安部隊など計280人を新たに派遣することを決定した。

 フランスはすでに治安部隊など数百人を現地に派遣している。18日夜にはゴシエ(Gosier)で憲兵隊がショットガンによる攻撃5発を受けた。この攻撃で負傷者は出ていない。

 物価高に抗議するストライキは、近隣の仏海外県マルティニク(Martinique)でも起きており、両県の観光業界に大きな打撃となっている。(c)AFP